終日半径5メートルの雑記。

アラサーのある程度せきららな記録。

好みにまつわる呪怨物語・後編

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前回の続きです。

 

街へ遊びに行こう

突然、彼女から連絡があって、遊びに行こうと誘われたのは、私が彼女を映画に誘って断られれ軽蔑された1ヶ月ほど前。高校をやめてしばらくたった頃でした。

彼女とは中学のときもそれほど接点はなく、あくまで同じグループ(控えめな子が集まる巨大派閥)に所属しているだけの間柄で、もちろん個人的に一緒に遊ぶようなことは一度もなかったので、彼女から電話で誘われたときは「なぜ私を?」と疑問に思ったほどでした。でも私が学校をやめたことを知っていたようなので、ああ同属だと思って情けをかけてくれてるのだな、私も傷を癒したいと、誘いに乗りました。

彼女は「街で遊ぼう、買い物しよう」と高いテンションで言います。私も友達も住んでいるところが中途半端に田舎で、しっかり買い物したいなってときは都会まで電車を使って行っていました。しかし都会まで電車賃往復¥1500弱かかるんです。無職中退者にその交通費はイタイ。とくに買いたいものも行きたい場所もないので余計に。

まあでも、友達と遊ぶというのはそういうこと。何にもしてない気がするのに気付くとお金けっこう使っちゃっててビックリ、なんてよくある、仕方ない。それより久しぶりに会う友達、どんなふうになってるかな~いろいろ話したいなぁとそれなりに楽しみにしていました。

当日、街に着き、「どこから行く?」とわくわくしながら尋ねる私に、彼女は行き先を継げず、行きたいとこがある、兄貴から頼まれたものがある、とだけ言って、ずんずん歩いていきます。え?どこへ?何を?兄貴?

懐かしさに浸る間もお互いの近況を語り合うこともそこそこに、とにかく連れられて行った先はなんとアニ〇イト。初アニメ〇トでした。私はアニメも親しみますが、一般的な知識しかなかったので、このような濃厚な店があることも知りませんでした。彼女がここへ何度か足を運んでいるだろうことも、彼女がお兄さんを兄貴と呼んでいることもそのとき初めて知ったのです。

彼女は店に着くなり、兄貴に頼まれたから、とイケメン4~5人ほどが決め込んでいるグッズ近辺を妙にそわそわしながらうろついています。私はすぐにピンときて、これは邪魔してはいけないと、そっと彼女から離れました。なんだ自分の趣味なんじゃないか、ならそう言ってくれればいいのに。そう思いながらも、やっぱ恥ずかしいよね気付かない振りしておこう、あのイケメンはお兄さんの趣味なんである。と微笑ましく店内をぶらつきました。しかし困った。棚や壁そこら中に美少女美男子がわんさかいて目のやり場に困ります。変な汗でてきたし、目がチカチカしてきた。どうしよう、これじゃ挙動不審・・・おっとワンピースがあった。ここにいよう・・・

そうこうしてる間に彼女はしこたまグッズを買い込んだようで、でかい紙袋を持っています。そして「これからどうする? 寄るとこもないし、帰ろうか?」

ええ~~! まさかそうくる?!

耳を疑いました。ここまで電車賃往復1500円弱とバス代200円強×2かかってるんですけど! まだ朝9時ごろに出てきて、午前11時をちょっと過ぎたとこなんですけど!

私の唖然とした様子にさすがにまずいと思ったのか、「じゃあ昼ごはん食べて帰ろう」

そうして私と彼女は、彼女の案内でパン屋の中に併設されている喫茶店でお昼を済ませ、彼女の案内で漫画喫茶に行き、彼女はなんらかのビジュアル的な漫画を、私は漂流教室を読んで帰りました。

 

結果

彼女は言ってみれば、一人でアニ〇イトに行きたくないから私を連れてっただけで、私と遊ぶ気など更々なかったんですね。私をちょっと道中のお供に利用しただけ。行き先を告げることもなかったし、買い物を終えて話しかけても次の行き先しか言わず、何の説明もなかったので、私にはそもそも知る権利さえなかった模様。それどころかアニメ〇トの話題すら出せないような空気で、私はいったい何をしにきたのか。家の近所にもあるチェーン展開しているパン屋さんのパンをわざわざ交通費1500円弱+バス代400円強かけて食べにきて、過去に一度読んだことのある漂流教室をわざわざ交通費1500円(以下略)かけて再び読みに来たのかと思うと、なんだかむしゃくしゃして帰り道がとても嫌なものでした。

この出来事があっての、あの前編での誘いがあるのです。こういうことがあったんだから、私の趣味にも付き合ってくれるかなーというか、付き合ってくれよ、なんて甘い期待を抱いたのが間違いでした。彼女はそもそも私と遊ぶ気がないんだってこと。私と話したり趣味を教えあったりしたくないってこと。

そのようなことがあっても、私は彼女と共通の友人に彼女がアニメ好きであるなんて一言も言わなかったのに。一緒に街に遊びに行ったよーでとどめていたのに、、、

彼女は普通に「紺野ちゃんってバトルロワイアルみたいな殺戮が好きらしいよ。漂流教室とかも読んでたし」って報告していて呪。

その後私は、「えー、お母さんこういうの苦手」と嫌がる母親に無理を言って一緒にバトルロワイアルを観賞し、やっぱり最初からこうしておけばよかったと後悔するのでありました。

 

前・後あわせて3000字以上使った割にはしょうもない話でした。

浄化されたのか、もうすっきりです。